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ごっこから何が生まれるのか
第2章 恋人ごっこ。
「だから、今を楽しみませんか?」眉間にふわり口付けをされるとそのままベットに押し倒される事となった。
「んっ、っ、ふ、ぁ」甘い吐息を漏らし
「たけ、る、さん」何度も名前を呼び
「きもち、い、っ」快楽に溺れる。
口付けを交わしながら胸元に手が滑る。時折突起に触れ焦らされているのを感じた。首筋から胸元、耳、髪、触れられた所から熱くなって触れてもいないのにゾクゾクと下腹部に熱を帯びていくんだ。
「文弥の肌、綺麗」唇から首へ下がり
「全身食べても足りないくらい」更に下へと進み
「ココなんて特に美味しいんだろうね」と突起に触れた。
硬くなった突起に唇が触れると声が漏れる。女性のソレより低い喘ぎにも関わらず、彼は満足気に笑みを零す。「ここ?」なんて俺の良い所を探す様に全身を食されていった。
「ねぇ文弥、初めてシた時の事覚えてる?」
「ん、っ、お、覚えて…るっ」
「こんなに腰揺らしてなかったよね?」
「知ら、っ、ない…んぁぁっ」
言い終わると突起を甘噛みされ視線がぶつかる。本当の事を言われたのを知らないと誤魔化した事で噛まれたのは理解している。快楽に酔い喘いでいる、こんな頭でも彼の目を見れば直ぐに理解できた。
「こんなに腰揺らしてた?」
「ゆ、らして、ないっ…」
初めての日は覚えている。ただ淫らに誘ったり、喘いだつもりはない。だって、初めが肝心って言うだろ?ワンナイトのつもりだったのだが、もし次があればなんて誰でも考えるに違いない。
「じゃ、何で今日はこんなに揺らして誘うの?」
「わかん、ない」
「恋人みたいに全身愛されて幸せだからじゃないの?」
嗚呼、そうか。幸せなんだ。そう自覚した途端抑え気味に漏れ出ていた喘ぎが抑えきれずに溢れていく。
「んぁ、幸せっ、っ、あぁ」
「そう、そうやって乱れてよ」