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第1章 年上彼女

モテるから出来るだけ一目につかないように彼女のことを思っての、携帯電話で話をしてるのかと
空耳で聞いていたら、もうすぐ着くからとなりの、両親の部屋に隠れろという仕草を右の手の甲が
ちぎれんばかりに何度も揺らしていた。
　しばらくして「ピンポン」というチャイムと同時に２４～２８歳くらいの
女性がスリッパの引きずる音と同時に、ふすまを開けて今日は暑いね・ドキドキしちゃった、
知り合いの誰かに会うんじゃないかと思って。
　剛は紳士的にその年上の女性に冷たいお茶を進めて、いきなりキスをした。
「もお」という女性に「ありがとう」と剛はいってエル型に座りなおすと、女性は、
いいよ、ちょっとドキドキしたし、おうちも見たかったから・・・
そういうと、剛のソファーに横並びに座りなおして、剛の膝に「ごろんと」頭を預けて目を閉じた。