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寵愛の小鳥
第10章 告白
「おまたせ、ことり。熱いからゆっくり食べてな」
テーブルにできたてのうどんが置かれる。
お出汁の利いたおいしそうな香りは食欲がわいてくる。
「ん…いただきます」
そっと手を合わせてからレンゲにスープをすくって飲むと、じんわりと体に染み渡る。
「おいし…」
強ばってた身体も、心も、ゆっくりと暖められてく。
少しだけ目をお兄ちゃんに向けると、
お兄ちゃんはキッチンの側のイスで換気扇に向けてタバコを吸ってた。
お兄ちゃんがタバコを吸ってるところ見たの初めてかも。
いつも我慢してるのかな…?
それとも、
落ち着かないから、
吸ってるの、かな…。
盗み見程度でのつもりが、
いつも笑顔とか、
困った顔しか見たことのないお兄ちゃんの真剣な顔に、
ドキッと胸が鳴る。
(な、なんで…?)
(いつもの表情と、違うから、だよね?)
だって、訳も分からず初キスも初えっちも奪った人が、
実の兄で、そんな兄にドキドキするなんて、
絶対おかしい。
テーブルにできたてのうどんが置かれる。
お出汁の利いたおいしそうな香りは食欲がわいてくる。
「ん…いただきます」
そっと手を合わせてからレンゲにスープをすくって飲むと、じんわりと体に染み渡る。
「おいし…」
強ばってた身体も、心も、ゆっくりと暖められてく。
少しだけ目をお兄ちゃんに向けると、
お兄ちゃんはキッチンの側のイスで換気扇に向けてタバコを吸ってた。
お兄ちゃんがタバコを吸ってるところ見たの初めてかも。
いつも我慢してるのかな…?
それとも、
落ち着かないから、
吸ってるの、かな…。
盗み見程度でのつもりが、
いつも笑顔とか、
困った顔しか見たことのないお兄ちゃんの真剣な顔に、
ドキッと胸が鳴る。
(な、なんで…?)
(いつもの表情と、違うから、だよね?)
だって、訳も分からず初キスも初えっちも奪った人が、
実の兄で、そんな兄にドキドキするなんて、
絶対おかしい。