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寵愛の小鳥
第10章 告白
混乱しながら目の前のうどんを食べおえて、
ホッと息を吐くと、
お兄ちゃんがキッチンの方から歩いてくる。
「ことり」
いつもより少し固い声で私の名前を呼ぶお兄ちゃんと目が合い、無意識に頬が赤くなる。
(…あっ…!違う、違うでしょ私!!)
その反応に少なからず動揺したお兄ちゃんもちらりと見ると頬が赤くなってて、妙な空気になってしまった。
(な、なんでお兄ちゃんまで赤くなるの!!
私だって!
…でも、お兄ちゃんが、
初めての相手で…さっきまで私を…っ)
「ご、ごめん。ごちそうさま。頭混乱してるから、落ち着いたら、声、かけるね!!」
「え、おいっ」
一方的にそう告げ、気づいたらさっきのベッドの部屋に閉じこもってしまった。
だって、なんか、無理…!!
お兄ちゃんなんだよ、あの人はお兄ちゃん。
なのに、私をれ…む、ムリヤリ、して、でも、き……気持ち…良かった…と、思うわけで。
だいたいなんで無理やりされたの!?
そもそも兄妹でやっちゃだめだよね!?
だめなんだよ!!
そもそも無理矢理なんてひどい!
せっかくだったらお兄ちゃんの顔見たかっ…ってそうじゃないよね!?
「………だめだ、わかんない」
ベッドにボスンと寝転がると、
お兄ちゃんの香りがする。
それが変にドキドキさせられるのと、
少し安心するのとで、
なおさらわかんなくなる。
「どうしたらいいんだろ…」
今まで通りなんて、できるのかな…
絶縁?
それは、悲しいし…苦しい。
……恋人…?
兄妹で…?
そ、それ、、は…無い…よね?