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寵愛の小鳥
第10章 告白


熱いシャワーを浴びてベッドに寝転がると、
すぐに眠ってしまった。

目が覚めても身体はなんとなくだるいし、
お風呂じゃなかったからか疲れは完全には取れなかった。

ゆっくりと起き上がって携帯を開くと朝6時を少し過ぎたくらい。
さすがに早起きだし、そっとリビングへ行こうとベッドから床に降りる。

(あれ…お兄ちゃんは…?)

ふと少し広いベッドを見てもお兄ちゃんの姿は見当たらなくて、そっと自分の寝ていた場所以外を触っても冷たいまま。

(…?もう、起きてるの、かな?)

首を傾げながらリビングへ向かうと、ソファの向こうに寝転がった人影をなんとなく認識する。
ベッドにもなるシックな色のソファは、私1人ならすっぽり収まると思うけど、お兄ちゃんはさすがに窮屈そう。

(掛け布団…薄そう…寒くないのかな)

ベッドの私が使ってた掛け布団を持ってきて、そっと掛ける。

(そっか…私がベッド使ったもんね…お兄ちゃんの寝場所取っちゃった…)

申し訳ないと思いつつ、同じベッドで寝るのは昨日の今日だし抵抗あるからどうもできない。
起きた時間が早すぎるし、学校にお休みの連絡をするにも先生がまだ居ないだろう時間。

(うーん…どうしよ…)

また寝るにも昨日寝た時間が早かったから眠くも無いし…。

暇だし、ベッド借りたお礼も兼ねて朝食を作ろうとキッチンへ向かった。

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