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寵愛の小鳥
第12章 嘘から出た真…

どれだけ私の事子供扱いしてるんだろ?

…って…あんな事するんだから
子供扱いはしてないのかな…?

(~~~!!)

昨日のことも、今朝の事も思い出しちゃって頭がショートしかける。
ベッドに寝転がるとイヤでもお兄ちゃんの匂いがするから、どうしても思い出しちゃって困る。

「………どうしたら、いいんだろ」

私が選んでって、お兄ちゃんは昨日言ったけど、恋愛なんて全然わかんないから困る。
考えすぎて疲れたから、携帯で現実逃避のゲームをはじめて、それにも飽きて眠り出す。

目を覚ますと夕方で、お兄ちゃんが帰ってくるまでもうちょっとかなってくらいのタイミング。

朝ご飯の残りを食べながら、テレビを付けると、ドロドロ系の夜にやってるドラマの総集編がやってて、なんとなく止める。

恋愛物はだいたい少女漫画みたいな作品ばっかりだった私にとって、
性や禁忌が近い大人のドラマはあまり見慣れなくて、でも、ドラマの中でルールを破る人達を見入ってしまう。

好きな人が居るのに別の人に抱かれている人や、
奥さんが居るのに別の女の人に惹かれるお兄さん、
そのお兄さんに一途な想いを抱くヒロイン…。

いつもこういう作品がやってる時間は既に眠っちゃってるし、平日のこの時間帯は学校があるから縁遠い私はただただ衝撃を受けてしまう。

ルールを破る人達が良いわけ無いのは当たり前だけど、感情のままに破ってしまう人だって、いるんだ。

…昨日の、お兄ちゃんみたいに。

そう理解はできたけど、昨日のは私の意志とはまた違う結果なわけで、納得はできなかった。

「……いつか、わかるのかな」

解りたいとも思ったし、

解りたく無いとも思った。


どうしようもないほど
焦がれてしまう気持ちも、

ルールを破ってでも愛してしまう事も。

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