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寵愛の小鳥
第13章 堕ちるフタリ
「んっ…はっ、ぁぁっ…」

助手席のシートをゆっくり倒しながら、
お兄ちゃんが私の唇に何度も吸いつく。

お兄ちゃんの舌に何度も
私の舌が絡められて、吸われる。

「ぁ…んんんっ…」

息継ぎすら上手くできない私は
お兄ちゃんの唇に吸い込まれた自分の舌がチュルルッと音をたてて弄ばれるのを回避できなくて、
その水音にも、
刺激にも腰のぞくぞくが貯まって、
どんどん増えていく。

昨日みたいな余裕も私の意思も無い無理矢理で強引で怖いやり方じゃなくて、

お兄ちゃんが…私を、好きだって、身体中に伝えてくるような、そんなキスに翻弄される。

「ことり…嫌なら、抵抗してくれ…昨日の今日で…俺…止められない…」

やっと離れたお兄ちゃんの舌と、
私の舌が透明な糸を引いて、離れた。

お兄ちゃん唇が、ゆっくりと、熱い息で言葉を吐くのを、少し酸欠気味でぼんやりした頭で見つめる。

…ここで、止めるべきなのは…わかってる。

…これ以上先を、

私の意思で進んだら、

もう、もどれないって、

わかってる。



…でも、もう、



…ワタシも、止まれない。


沈黙が、とても長く感じた。

本当は一瞬なのかもしれないけど、
私が小さくこくり。と頷いてから、

お兄ちゃんが、
嬉しそうな、
悲しそうな表情を一瞬見せた。

「ごめんな、ありがとうな…」

お兄ちゃんは、優しく触れるだけのキスをして、
抱きしめてくれた。

お兄ちゃんのにおいも、ぬくもりも、少し速い鼓動も、全部少しくすぐったくて、あったかい。

そっとお兄ちゃんの背に腕を回すと、お兄ちゃんが深く息を吐く。

その息が、自分を落ち着かせるものだと感じて、
これ以上をするつもりが無い事を察してムッとする。


ずるい。


自分だけ落ち着けようだなんて、ずるいよ、お兄ちゃん。

私をさっきまで散々熱持たせて、
たくさん悩んで頷いたのに。


流されて、だけじゃないもん。

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