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第1章 ありがとう
彼女は身を捩り、口に手を当てた。普段はふてぶてしい彼女だが、こんな可愛らしい一面を見ることができて、心底嬉しかった。
「……声、聞かせて」
私は乳首を舌で転がしながら言う。
実は女を抱くのは、あたるが初めてではない。高校生の頃に付き合っていた同い年のカノジョがいた。
お互いヤリたい盛りであった私たちは、ほぼ連日セックスにふけっていた。
どうすれば、相手を感じさせて気持ち良くさせるか……。私はこの時に女性の身体を熟知してしまった。
やがて、あたるの口から小さな喘ぎ声が聞こえてきた。
「……気持ちいい?」
私は聞く。彼女は答えない。荒く乱れた息づかいだけが唯一の反応だった。
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