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MOTHER(マザー)
第1章 MOTHER(マザー)


多賀家で暴れ回ってカネをたかった菜水は、孝二を連れて広島市内へ逃げた。

その日の夜、母子は広電西広島駅のベンチで一夜を明かした。

(ゴトンゴトンゴトン…)

時は、朝7時頃であった。

宮島口方面から到着した2両編成のトラム(電車)が入った。

到着した電車からおおぜいの人たちが乗り降りしている。

菜水は、ホームのベンチで菜水がゴロ寝している。

その間、孝二はJR西広島駅の改札口付近にいた。

電車から降りた人々が改札口を通って駅の外へ向かっている様子を孝二はぼんやりとした表情で見つめている。

この時、まじめなサラリーマン風の男性が孝二に声をかけた。

男性は、菜水の元婚約者の直也である。

「あれ、君は菜水ちゃんの息子さんだね。」

孝二は、直也の呼びかけに対して首をたてにふった。

直也は、孝二におかーさんはどこにいるのかと聞いた。

「おかーさんはどこにいるのかな?」
「寝てる…」
「寝てる?」
「うん。」

直也は、心配げな声で孝二に言うた。

「住むところはあるのかなぁ?」

孝二は、首を横にふった。

「ないの?」

直也の問いに対して、孝二は首をたてにふった。

「それじゃあ、どこで寝泊まりしているのかなァ?」

直也は問いに対して、孝二は答えなかった。

「ねえ、どこで寝泊まりしているのかなァ?」

直也は、もう一度孝二にどこで寝泊まりをしているのかと聞いたが、孝二は答えなかった。

そこへ、菜水がやって来た。

菜水は、鋭い目つきで直也をイカクした。

「ぼく…行くから…」

直也は、足早に逃げた。

その後、菜水は孝二の手を引っ張って駅から出て行った。

怒り心頭になっている菜水は、孝二を連れて再び呉市へ向かった。
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