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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第29章 【第二十九話】建国祭
「さて、と」
ルードヴィグはアーベルとセラフィーナを見た。
「ケヴィンの側仕えにヴィクトルという男がいる」
「ん」
「ヴィクトルはあの手この手を使って、ケヴィンに取り入って、今では右腕と言われるまでになっているという」
「ん?」
セラフィーナは思わずアーベルを見たが、アーベルは首を振った。
「私はルードヴィグに取り入ってませんよ」
「本当に?」
「腐れ縁だ」
とはいうけれど、セラフィーナにはアーベルの真意が分からない。
「ヴィクトルですが、ルードヴィグの忠実な部下ですね」
「忠実な、部下」
「まず、国王と妃には退場していただこうと思う」
「どうやって?」
「近々、建国祭があるようだな」
そこでなにかやらかそうとしているらしい。
「セラフィーナも建国祭に出掛けるぞ」
セラフィーナは訳が分からないまま、ラートウトル王国の建国祭に行くことになった。
ルードヴィグはアーベルとセラフィーナを見た。
「ケヴィンの側仕えにヴィクトルという男がいる」
「ん」
「ヴィクトルはあの手この手を使って、ケヴィンに取り入って、今では右腕と言われるまでになっているという」
「ん?」
セラフィーナは思わずアーベルを見たが、アーベルは首を振った。
「私はルードヴィグに取り入ってませんよ」
「本当に?」
「腐れ縁だ」
とはいうけれど、セラフィーナにはアーベルの真意が分からない。
「ヴィクトルですが、ルードヴィグの忠実な部下ですね」
「忠実な、部下」
「まず、国王と妃には退場していただこうと思う」
「どうやって?」
「近々、建国祭があるようだな」
そこでなにかやらかそうとしているらしい。
「セラフィーナも建国祭に出掛けるぞ」
セラフィーナは訳が分からないまま、ラートウトル王国の建国祭に行くことになった。