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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第31章 【第三十一話】魔女の仕業
 ルードヴィグはセラフィーナが気絶するまで責めた。
 最後の方は泣きながらだったので、辛かったのかもしれない。
 涙の跡を拭いながらルードヴィグはセラフィーナから離れ、服を着て隣の部屋へと移動した。
 そこにはアーベルが待っていた。

「あなたの方が駄目になりそうな酷い顔をしてますよ」
「俺のことはいい。で、状況は?」
「芳しくありません」
「というと?」
「国王と妃の死亡は確認されました。が」
「が?」
「第一位継承者である皇子ですが、数日前に亡くなっていたという話が出ています」
「すでに死んでいたが建国祭のために隠したと?」
「そのようです」

 事実ならば、最低ではないだろうか。

「そうなると、第二位のセラさまが継ぐことになるのですが」
「まぁ、順当に行くとそうだよな」
「国王の遺言状がまだ公開されていないのでまた一波乱ありそうなのですが、王宮内ではセラさまが継ぐことに否定的でして……」
「セラにしてみれば良い方向に進んだな」
「それが、どこから沸いて出たのか分からないのですが、セラさまを魔女として糾弾する者が現れまして……」
「ふむ」
「今回の事故はセラさまが起こしたものだと騒ぐ者も」
「ほう」

 ルードヴィグは顎に手を当て、少し考えた。
 セラフィーナが魔女だという話はきっと、森の奥に隔離されていたからだろう。
 実際には実母に命を狙われていたから国王が森の奥に隠したのだが、そこも今回、悪い方向に転がったようだ。

「さらには魔王と組んで国を滅ぼそうとしているとも言われているようです」
「そんな面倒なこと、するわけがない」
「私はあなたのことを知っていますからそうですよねと言えますけど、知らない者からすれば、そう見えても仕方がないです」
「まぁ、いい。その噂は俺が動かなければ消えるような類のものだろう」
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