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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第32章 【第三十二話】魔性の女

魔女?
「陛下、お聞きになりました? 昨日、人間の国で国王と王妃が同時に事故で亡くなったのだとか。それはそこにいる魔女が呪いをかけたからですわ! 実の両親を呪い殺すなんて! 陛下、早くその女から離れてください! 陛下も呪い殺されてしまいます!」
男性と一緒にいた女性は一気にそう捲し立てると、セラフィーナを睨みつけてきた。
「陛下に取り入って、魔族を操ろうったってそうはいきません!」
なんでこんなのが緊急だと言って目通りが叶っているのだろうか。アーベルはなにをしているのだろうか。
ルードヴィグとセラフィーナが同時にそんなことを思っていると、アーベルが部屋に入ってきた。
「陛下!」
「なにをしてる、早くそやつらを外に出せ」
「申し訳ございません! 早くこいつら二人を部屋の外へ」
「はっ」
アーベルは警備兵とともにやってきていて、命令をしていた。
「ちょっと、なにをするのよ!」
「陛下、目を覚ましてください!」
二人は警備兵に拘束されながらもそんなことを叫んでいた。
「アーベル、どこに行っていた?」
いつもならルードヴィグが執務室に入るよりも早く来ているのに、今日はいなかった。それを疑問に思って聞くと、アーベルは困ったように眉を下げた。
「いつもどおり、この部屋に向かっていたのですが、途中、気分が優れないといって道に倒れている女性がいまして……」
「どう見ても明らかに罠だろ」
「分かっていたのですけどね、でも、万が一のことがあったら、陛下に悪影響がと思いまして」
「アーベルでもそんなこと、考えるんだ」
「セラさまが私のことをどうお考えなのか分かりかねますが、陛下のことを第一に」
「嘘くさい」
「……ひどい」
「あいつらが仕組んだということか」
「そういうことでしょうね。……まったく、お粗末な」
執務室へ戻り、いつもどおりの業務を始めたのだが。
少し落ち着いたところでセラフィーナはふと、先ほど言われた言葉を思い出した。
「ルード」
「なんだ」
「私、いつから魔女なの?」
「は?」
「セラさま、なにを唐突に」
「陛下、お聞きになりました? 昨日、人間の国で国王と王妃が同時に事故で亡くなったのだとか。それはそこにいる魔女が呪いをかけたからですわ! 実の両親を呪い殺すなんて! 陛下、早くその女から離れてください! 陛下も呪い殺されてしまいます!」
男性と一緒にいた女性は一気にそう捲し立てると、セラフィーナを睨みつけてきた。
「陛下に取り入って、魔族を操ろうったってそうはいきません!」
なんでこんなのが緊急だと言って目通りが叶っているのだろうか。アーベルはなにをしているのだろうか。
ルードヴィグとセラフィーナが同時にそんなことを思っていると、アーベルが部屋に入ってきた。
「陛下!」
「なにをしてる、早くそやつらを外に出せ」
「申し訳ございません! 早くこいつら二人を部屋の外へ」
「はっ」
アーベルは警備兵とともにやってきていて、命令をしていた。
「ちょっと、なにをするのよ!」
「陛下、目を覚ましてください!」
二人は警備兵に拘束されながらもそんなことを叫んでいた。
「アーベル、どこに行っていた?」
いつもならルードヴィグが執務室に入るよりも早く来ているのに、今日はいなかった。それを疑問に思って聞くと、アーベルは困ったように眉を下げた。
「いつもどおり、この部屋に向かっていたのですが、途中、気分が優れないといって道に倒れている女性がいまして……」
「どう見ても明らかに罠だろ」
「分かっていたのですけどね、でも、万が一のことがあったら、陛下に悪影響がと思いまして」
「アーベルでもそんなこと、考えるんだ」
「セラさまが私のことをどうお考えなのか分かりかねますが、陛下のことを第一に」
「嘘くさい」
「……ひどい」
「あいつらが仕組んだということか」
「そういうことでしょうね。……まったく、お粗末な」
執務室へ戻り、いつもどおりの業務を始めたのだが。
少し落ち着いたところでセラフィーナはふと、先ほど言われた言葉を思い出した。
「ルード」
「なんだ」
「私、いつから魔女なの?」
「は?」
「セラさま、なにを唐突に」

