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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第33章 【第三十三話】魔王さまの伴侶となったお食事係!
 仕事が終わり、食事や湯浴みが済んで落ち着いたところで、セラフィーナは寛いでいたルードヴィグに抱きついた。
 そうやって甘えてくるセラフィーナが珍しく、ルードヴィグは不思議に思いながら抱きしめた。

「どうした?」
「ルードヴィグ、朝の続き」

 朝の続きとは、キスをし損ねたことか?
 ルードヴィグはそうくみ取り、セラフィーナに口づけをした。

「ん」

 ルードヴィグのキスにセラフィーナは満足そうな笑みを浮かべていたが、ルードヴィグはそれだけで終わらせるつもりはない。

「キスだけでいいのか?」
「駄目」
「なにを望む?」
「ルードヴィグを食べたい」
「セラが俺を食べるのか?」
「ん」
「それは楽しみだな」

 ルードヴィグとセラフィーナはキスを交わし、ベッドに向かいながら、服を脱がせていく。
 二人、抱き合いながらベッドに倒れたときはすでに一糸まとわぬ姿になっていた。

「ん、ルードヴィグ」
「どうした?」
「好き」
「俺もセラフィーナのことが好きだ」
「もっと言って」

 甘えるセラフィーナにルードヴィグは笑いながら何度も耳元で好きだと伝えた。

「ん、ぁっ、ルードの声、すごく気持ちいいの」
「セラのかわいい声、もっと聞かせて」
「ん」

 昨日と打って変わって、ルードヴィグは優しくセラフィーナの肌に触れ、キスをしてくる。気持ちがいいけれど、物足りない。

「ルード」
「どうした?」
「昨日の悪い魔王さまがよかった」
「酷くされるのが好きなのか?」
「酷くされるのが好きなんじゃなくて、なんかいつも以上に愛されてる感じがした」
「俺はセラフィーナといちゃいちゃしたい」
「ん?」
「いいから触らせろ」

 そう言って、ルードヴィグはセラフィーナの肌に唇と舌で触れた。たまに白い肌に吸いつき、赤い印を付ける。

「はぁ、セラはどこもかしこも甘いな」
「ぁ、ぁ、んっ、ルードぉ」

 ルードヴィグが触れるところはどこも気持ちが良くて、セラフィーナは蕩けていた。
 特に胸を揉まれるのが気持ちよくて、セラフィーナはルードヴィグにおねだりした。

「ここも可愛がらないとな」
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