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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第34章 【番外編:一】もげろと叫んで曲解される話
 アーベルはアリシアの蜜口に切っ先を押し当て、グッと押し込んだ。アリシアのナカは高ぶったアーベルをズブズブと飲み込んだ。

「ぁ、ぁぁっ!」
「前戯もなしに飲み込むとは」
「ぁ、ぁっ」

 アーベルはアリシアのナカをむちゃくちゃに掻き回し、奥を突き、あっという間に達し、思わずナカにはき出した。

「アーベルさまっ!」
「あぁ、すまん」
「すまんじゃありません!」
「止まらなかった」

 ナカからアーベルの剛直が抜けるとき、ごぼりと白濁が流れ出した。

「アリシア、これから下着の着用を禁止する」
「なにを!」
「これから私の処理係だ」
「あなたは女性をなんだと思っているのですか!」

 アーベルは身支度すると、アリシアに冷たい視線を向けた。

「セラさまのそばにいたければ、私の命令に従うことだ」
「っ!」

 それだけ告げると、アーベルはアリシアを部屋に残した。

 扉の外で、アーベルは思わず頭を抱えた。

「私は──」

 なにをしているのか、と。

 魔族同士、魔力の補給は身体を合わせるのが手っ取り早い。
 しかし、その中には暗黙の了解があり、ナカには出さず、外に出すというのがある。
 アーベルは今、その決まりを破り、思いっきりアリシアのナカに出した。
 そのうえ、アリシアに脅しをかけた。
 これでは、最低な男だ。

 アーベルは今、混乱していた。
 アリシアはアーベルの好みとはかけ離れている。
 それなのに、高ぶりのせいで一方的に身体を合わせ、しかも耐えきれずにナカ出しまでしてしまった。今まで感じたことがないほど、気持ちが良かった。
 フォローすることなく、逃げるようにして部屋を出た。
 さらには、アリシアに逃げられないようにして……。

「最低だ」

 アーベルはそう呟いて、ルードヴィグの部屋へと戻った。
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