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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第41章 三*ケヴィンの自業自得な過去
 その後、ヴィクトルは魔王さまにケヴィンのことについて手紙を書いた。
 魔王さまの側近のアーベルとも少し話した。
 なんだか馬鹿なことを言ったような気がするけれど、よく考えたらケヴィンは子どもが作れない。
 不味くないか?

 そんなことを考えていた罰でも当たったのか。

 次の王はだれがなるとまだごたついている中。
 ちなみに陛下と王妃の葬式はまだの状態である。
 そんな中で次をだれにすると大騒ぎしているのは不謹慎この上ないとヴィクトルは思っているのだが、とにかく、だれでもいいから早いところケヴィン以外を王にしてくれと思っていたところ、忙しいケヴィンに呼び出された。
 ヴィクトルはこいつは王に向かないと思っていたが、駄目は駄目なりに睡眠を削ってでも頑張っているらしい。
 でも、寝ないと正しい判断はできないんだぜ、とヴィクトルは思っている。
 それはともかく。

「お願いがあるんだ」
「お願い……ですか?」

 いつものケヴィンなら、下手に出てこない。
 そのケヴィンが下手に出てきて、おもむろに口を開いた。

「僕には双子の妹がいるんだ」
「……は?」

 妹?
 あの、股間を滅多斬りにした妹?
 いや、双子と言っているからそれとは違う妹か。
 もしもセラフィーナさまのことを指しているのなら、いろいろとおれの命も短いと覚悟したが、どうやら違うらしいとホッとしたのも束の間。

「これは母も知らない事実なんだ」

 産んだ本人も知らない事実とは、どんだけの機密事項なんだ。
 最近のヴィクトルは運が悪い。
 もうなんと言われても驚かない。どんとこい!

 そう思ったけれど、やはりこの王族さまは普通と感覚が違うらしい。

 いやそもそも、どうして母の知らない事実を子であるケヴィンが知っているのだ?

 そんな疑問を抱いたけれど、ケヴィンの次の言葉に疑問は吹っ飛んだ。

「ヴィクトル、ぼくの妹と結婚して、ぼくに子作りを見せて欲しい」
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