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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第5章 【第五話】魔王さま、セラフィーナを攫いに現れる
 レンナントに連れられて、セラフィーナはしぶしぶ屋敷へと戻った。
 屋敷では教育係のエドヴァルドが今か今かと待っていた。

「セラフィーナさま!」
「レンナントの、馬鹿」
「馬鹿とはなんですか、セラフィーナさま!」

 そんな野蛮な言葉を教えた覚えはありません! とエドヴァルドの小言が始まったが、セラフィーナはふらりと力なく屋敷へと向かった。

「セラフィーナさま!」
「疲れたわ。部屋で休むからだれも近づかないで」

 それだけ告げると、セラフィーナは部屋に行った。

 セラフィーナは自室に入ると、鍵を掛け、ベッドに身体を横たえた。

 ルードは、魔王だった。
 セラフィーナはそれが信じられず、首を振った。

 黒髪に黒い瞳は魔王だと聞かされていたのに、セラフィーナはルードを見て、結びつかなかった。
 さらには、あの行為が食事だと言われた。
 それに、俺の城、とも。
 どうしてセラフィーナは疑問に思わなかったのだろうか。
 ……いや、疑問には思った。
 思ったけれど。

 ルードとのキスは、気持ちが良すぎた。
 繋がったときも、ナカに子胤を放たれたときも。
 気持ちが良かった。
 そんな疑問も霧散してしまうくらい、気持ちが良かったのだ。

「ん」

 ルードヴィグとの行為を思い出して、セラフィーナの身体は熱くなってきた。
 無意識のうちにセラフィーナの手は胸に伸び、ルードヴィグの行為をトレースし始めていた。
 ルードヴィグの大きな手は、セラフィーナの胸をこねていた。
 内へ外へ、上へ下へ。ぐるりと回したり、胸の先をつまんだり。

「ぁっ」

 セラフィーナの口から、艶やかな声が漏れ始めた。
 だれもいない部屋だけど、それが恥ずかしくて、唇をかみしめた。

 そこで止めればいいのに、セラフィーナの身体は熱を帯び、ルードヴィグと繋がった場所が切なく疼く。
 キュッと力をこめると、ナカがルードヴィグを欲しがり、主張し始めた。

「んっ、ルード……」

 胸を揉んでいた手は、ワンピースのスカートを捲り、スルリと下着越しに蜜口を撫でていた。
 そこはすでに湿っていて、ぬるぬるとしているのが分かった。
 セラフィーナは下着を取ると、直に自分で蜜口に触れてみた。

「っ!」
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