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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第8章 【第八話】魔王さまの弱点
ルードヴィグはセラフィーナを組み敷くと、唇をふさいだ。
セラフィーナを味わうまで、ルードヴィグは自分が飢えていたのに気がつかなかった。
ジリジリと減りゆく魔力は当たり前で、たまに気持ちがいいという感情を受け取って補給していた。
それがルードヴィグにとっては当たり前で、他の人たちもそうなのだと思っていた。
もちろん、ルードヴィグも魔族であるから魔力の補給方法は教わっていた。
魔族は、快楽を得ることで魔力を補給していて、補給方法は身体を交えるのが一番手っ取り早く、効率がいいというのも知っていた。
それでも今まで、ルードヴィグは零れてくる快楽の感情を受け止めることしかできなかった。
えり好みしていると言われていたが、【食事】が美味しいとは思えずいたのだ。
それが、セラフィーナとは違っていた。
キスだけで気持ちが良くて、止まらなかった。
これが、【食事】なのかと知り、どうあってもセラフィーナを手に入れたいと思った。
ルードヴィグにはセラフィーナの過去になにがあったのか詳しくは分からないが、一つだけ確信しているものがあった。
それは、セラフィーナの存在自体が城の人間たちには脅威になるということだ。
その辺りのことは、レンナントとエドヴァルドに聞けば判明するだろう。
そして、セラフィーナがあの森の中で暮らしていたことが、ルードヴィグには幸いした。
「セラ」
「ん」
ルードヴィグはセラフィーナの唇から口を離すと、セラフィーナは不満そうな視線を向けてきた。
「そんな顔をするな」
「だって」
「キスだけでいいのか?」
ルードヴィグのその一言に、暗い部屋でも分かるほど、セラフィーナは赤くなった。
「ねぇ、ルード」
「なんだ?」
「蜜月、ってなに?」
赤い顔のまま、セラフィーナはずっと疑問に思っていたことをルードヴィグに聞いた。
「蜜月とは、魔族が結婚前に身体の相性を確かめる儀式だ」
「えっ? ……ということは」
ルードヴィグは広間で蜜月に入ると宣言していた。
それは、ルードヴィグとセラフィーナが身体を交わらせると公言したということで……。
「な、な、なっ」
「俺とセラフィーナの場合は、すでに確認済みだがな」
「ルードっ!」
「魔族にとって、性格の相性より身体の相性は重要だ」
セラフィーナを味わうまで、ルードヴィグは自分が飢えていたのに気がつかなかった。
ジリジリと減りゆく魔力は当たり前で、たまに気持ちがいいという感情を受け取って補給していた。
それがルードヴィグにとっては当たり前で、他の人たちもそうなのだと思っていた。
もちろん、ルードヴィグも魔族であるから魔力の補給方法は教わっていた。
魔族は、快楽を得ることで魔力を補給していて、補給方法は身体を交えるのが一番手っ取り早く、効率がいいというのも知っていた。
それでも今まで、ルードヴィグは零れてくる快楽の感情を受け止めることしかできなかった。
えり好みしていると言われていたが、【食事】が美味しいとは思えずいたのだ。
それが、セラフィーナとは違っていた。
キスだけで気持ちが良くて、止まらなかった。
これが、【食事】なのかと知り、どうあってもセラフィーナを手に入れたいと思った。
ルードヴィグにはセラフィーナの過去になにがあったのか詳しくは分からないが、一つだけ確信しているものがあった。
それは、セラフィーナの存在自体が城の人間たちには脅威になるということだ。
その辺りのことは、レンナントとエドヴァルドに聞けば判明するだろう。
そして、セラフィーナがあの森の中で暮らしていたことが、ルードヴィグには幸いした。
「セラ」
「ん」
ルードヴィグはセラフィーナの唇から口を離すと、セラフィーナは不満そうな視線を向けてきた。
「そんな顔をするな」
「だって」
「キスだけでいいのか?」
ルードヴィグのその一言に、暗い部屋でも分かるほど、セラフィーナは赤くなった。
「ねぇ、ルード」
「なんだ?」
「蜜月、ってなに?」
赤い顔のまま、セラフィーナはずっと疑問に思っていたことをルードヴィグに聞いた。
「蜜月とは、魔族が結婚前に身体の相性を確かめる儀式だ」
「えっ? ……ということは」
ルードヴィグは広間で蜜月に入ると宣言していた。
それは、ルードヴィグとセラフィーナが身体を交わらせると公言したということで……。
「な、な、なっ」
「俺とセラフィーナの場合は、すでに確認済みだがな」
「ルードっ!」
「魔族にとって、性格の相性より身体の相性は重要だ」