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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第11章 【第十一話】餌付け
 セラフィーナはあまりの気持ちよさに、ルードヴィグに抱きついた。

「ルードぉ。すごくいいの」
「俺も気持ちがいい」

 二人は繋がったまま、しばらく抱き合っていたが、ルードヴィグはゆっくりとセラフィーナから離れた。

「ゃ!」
「気持ちは分かるが、また後でだ」
「ゃだぁ」
「しばらく離れていた方が、より気持ち良くなるぞ」

 ズルリとルードヴィグの剛直がセラフィーナのナカから抜かれ、こぽりと白濁した液が大量にあふれ出した。
 それが気持ちいいのセラフィーナは、甘い吐息を吐いた。

「セラから淫靡な匂いがしてくるな」
「ん-、ルードが悪いんだから」
「俺のせいか?」
「ん、ルードのせい」

 セラフィーナはベッドのうえに身体を起こし、それから回りを見回した。

「私の服」
「どうせまた、裸になる」

 そうかもしれないが、そういう問題ではない。

「でも、ご飯」
「だれもいない、着るだけ無駄だ」

 そう言って、ルードヴィグは裸のままベッドから降りた。

「セラは起きられるか?」
「起きられるけど、服……」
「それでは、これを着ておけ」

 そう言って渡されたのは、黒いシャツ。しかもかなり大きい。

「これ」
「俺のだ」

 セラフィーナは手に取り、広げてみた。
 セラフィーナの着ていたワンピースより大きいような気がしたが、ないよりマシということで、シャツを羽織ると、ベッドから降りたら、腰から砕けて地面にへたり込んだ。

「やりすぎたか」
「腰に力が入らないんだけど」
「そうだろうな。一晩中、腰を振ってたからな」

 それなのにルードヴィグは平気そうで、セラフィーナは悔しい。

「ベッドのうえで食事をするか?」

 その提案はなかなか魅力的だったが、セラフィーナは首を振った。

「それなら、隣の部屋に行こう。俺たちが食べている間にここを綺麗にしてもらおう」
「っ!」

 いくら蜜月だと宣言していても、ベッドの惨状を知られるのはやはり恥ずかしい。
 でも、セラフィーナはベッドメイクなどしたことなかったし、先ほど、大量にルードヴィグの白濁した液でシーツを濡らしていた。できれば変えてほしい。

「それでは」

 ルードヴィグはそう言うと、セラフィーナを横抱きにした。

「大切なお姫さまは俺が抱えていこう」
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