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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第11章 【第十一話】餌付け
アーベルの言葉に、セラフィーナはアリシアに視線を向けて真偽を問いただした。
「そうですね。だから椅子が一つなのです」
アリシアに言われて、セラフィーナはそのことに初めて気がついた。
「……それなら、仕方がない」
一緒に食べるのを楽しみにしていたセラフィーナだが、そう言われてしまえば諦めるしかなかった。
「俺に食べさせられるのは、嫌か?」
「違うの。一緒に食べたかったの」
「一緒に食べるではないか」
「そうじゃなくて、別々の椅子に座って、同じ料理を食べたかったの」
「それは蜜月の後でできる」
「……ん」
形は違うけれど、一緒に食べることには違いないとセラフィーナはそう自分に言い聞かせた。
「そうですね。だから椅子が一つなのです」
アリシアに言われて、セラフィーナはそのことに初めて気がついた。
「……それなら、仕方がない」
一緒に食べるのを楽しみにしていたセラフィーナだが、そう言われてしまえば諦めるしかなかった。
「俺に食べさせられるのは、嫌か?」
「違うの。一緒に食べたかったの」
「一緒に食べるではないか」
「そうじゃなくて、別々の椅子に座って、同じ料理を食べたかったの」
「それは蜜月の後でできる」
「……ん」
形は違うけれど、一緒に食べることには違いないとセラフィーナはそう自分に言い聞かせた。