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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第12章 【第十二話】結婚の承諾
 テーブルのうえには、セラフィーナの好きな食べ物が所狭しと並んでいた。シーラが来ているのは間違いなさそうだ。
 セラフィーナが特に好きな食べ物は、サラダとフルーツだ。
 それらは一口サイズに切り分けられて、食べやすいようになっていた。

「ルード、この赤い実が美味しいの」
「ほう」

 ルードヴィグは赤い実が入っている器を手元に引き寄せ、フォークで刺すと自らの口に持っていった。
 セラフィーナは食べさせてくれると思っていたので、ルードヴィグの行動にキョトンとなった。
 不思議に思っていると、セラフィーナの顎が掴まれ、唇を塞がれた。

「っ!」

 舌が差し込まれ、温くなった赤い実が口の中に入ってくる。
 赤い実は、いつも以上に甘い。
 舌を絡められ、お互いの舌で赤い実がすり潰される。
 美味しいし、気持ちがいい。
 セラフィーナは夢中になって、ルードヴィグの舌を追いかけていた。
 ルードヴィグは口を離しては赤い実を口に含み、セラフィーナに口移しで食べさせた。
 セラフィーナはアーベルとアリシアがいることをすっかり忘れて、ルードヴィグに甘えた。

「……アリシア」
「なんですか」
「こちらに来い」

 そう言って、二人が部屋から出て行ったことに気がついたのは、ルードヴィグだけだった。

「セラ」
「ん」
「美味しいか?」
「ん、もっと」
「ほかのも食べろ」
「ん」

 そう言って、ルードヴィグはセラフィーナに色んなものを口移しで食べさせた。

 ルードヴィグは部屋に二人しかいないことを幸いに、セラフィーナに食べさせながら、豊かな胸を揉んだ。
 最初は小さく抵抗していたセラフィーナだが、食べながら与えられる快感に蕩けてきて、くったりと身体をもたれかからせてきていた。
 しかも、蜜口をルードヴィグの太股に当ててきて、もぞもぞとし始めていた。

「セラ、食べながら感じているのか?」
「ん」
「それなら、腰をあげて」
「ん」

 セラフィーナはルードヴィグに言われるがままに腰を上げた。
 ルードヴィグの指は、セラフィーナの蜜口に触れる。
 そこはすでにとろとろで、美味しそうだった。

「セラ、椅子に一人で座れるか?」
「ん」

 セラフィーナを椅子に座らせ、ルードヴィグはセラフィーナの股の間に座り込んだ。

「俺も食事を再開するか」
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