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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第16章 【第十六話】お茶
ルードヴィグに誘われ、セラフィーナは応接間に入った。
中に入ると、見覚えのある制服に身を包んだ見覚えのない女性が二人にお茶を出すところだった。
「待って」
違和感を覚えたセラフィーナは、給仕をしている女性を止めた。
それからルードヴィグに視線を向けた後、再度、女性に視線を向けた。
「そのお茶、あなたが飲んで」
「っ!」
ガチャンと音がして、茶器が床に落ちた。
中身が辺りに飛び散り、茶器が割れた。
「ルード、その女を捕まえて」
セラフィーナの声と同時に、女性は後ろの窓から外に飛び出そうとしたが、ルードヴィグの方が早かった。
ルードヴィグは素早く女性の腕を捻り上げた。
「痛いっ!」
「あなた、あの人の命令でやったのね」
セラフィーナは女性の顎を持ち上げて、視線を合わせた。紫色の瞳には感情がなかった。
中に入ると、見覚えのある制服に身を包んだ見覚えのない女性が二人にお茶を出すところだった。
「待って」
違和感を覚えたセラフィーナは、給仕をしている女性を止めた。
それからルードヴィグに視線を向けた後、再度、女性に視線を向けた。
「そのお茶、あなたが飲んで」
「っ!」
ガチャンと音がして、茶器が床に落ちた。
中身が辺りに飛び散り、茶器が割れた。
「ルード、その女を捕まえて」
セラフィーナの声と同時に、女性は後ろの窓から外に飛び出そうとしたが、ルードヴィグの方が早かった。
ルードヴィグは素早く女性の腕を捻り上げた。
「痛いっ!」
「あなた、あの人の命令でやったのね」
セラフィーナは女性の顎を持ち上げて、視線を合わせた。紫色の瞳には感情がなかった。