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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第17章 【第十七話】順番
セラフィーナは再び口角を上げて、ルードヴィグを見た。
「妃が亡くなった。それでも皇子はいる。でも、後継者が皇子一人というのは心許ないから、次を娶ることにしたの」
「まぁ、そうだな」
「でも、妃になると殺されるという噂が流れて、王家の血を引く姫はだれも妃になりたいと言わなかったの」
「それは……」
「そこでね、あの人は気がついてしまったのよ」
セラフィーナはルードヴィグを見つめると、口を開いた。
「自分が妃になればいいって」
「いや、意味が分からないんだが」
「あの人はね、一度、結婚して王族から外れちゃったの」
「いやだが、相手は王家の血を引いて……」
「傍系で、あまり裕福ではなかったみたいなの。なのに自分の兄と結婚した妃は贅沢している。それが不満だったみたい」
「だからといって」
「確証はないわ。でも、あの人が妃を殺したと私は確信している。そして、兄の父も」
「妃が亡くなった。それでも皇子はいる。でも、後継者が皇子一人というのは心許ないから、次を娶ることにしたの」
「まぁ、そうだな」
「でも、妃になると殺されるという噂が流れて、王家の血を引く姫はだれも妃になりたいと言わなかったの」
「それは……」
「そこでね、あの人は気がついてしまったのよ」
セラフィーナはルードヴィグを見つめると、口を開いた。
「自分が妃になればいいって」
「いや、意味が分からないんだが」
「あの人はね、一度、結婚して王族から外れちゃったの」
「いやだが、相手は王家の血を引いて……」
「傍系で、あまり裕福ではなかったみたいなの。なのに自分の兄と結婚した妃は贅沢している。それが不満だったみたい」
「だからといって」
「確証はないわ。でも、あの人が妃を殺したと私は確信している。そして、兄の父も」