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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第18章 【第十八話】「殺す?」
それに、とエドヴァルドは続ける。
「もし、新たに雇い入れたのなら、一番にセラフィーナさまにご報告しています」
「まぁ、そうだよな」
それでは、どこで紛れ込んだのか。
「あれは、魔族ではなかった?」
「断言は出来ないが、魔族である可能性は低い」
「となると──」
とそこで、セラフィーナは一つ、疑問に思うことがあったので聞くことにした。
「エドヴァルドとレンナントはどうやってここに来たの?」
セラフィーナはルードヴィグに魔法で連れられてやって来た。
それ以外にどうやってここに来られるのか、深く考えたことがなかった。
「移動魔法で連れてこられました」
「ん」
森の屋敷は分かりにくい場所にあるとはいえ、歩いて到達できる場所だ。特定の業者の出入り、屋敷で働く者の出入りもある。
屋敷で働いている者は住み込みだが、長期休暇などで屋敷を離れることもある。
とはいえ、狭い屋敷内だし、閉じられた世界だ。見知らぬ顔が紛れ込むのは難しい。
「……三人は」
「もちろん、セラフィーナさまのお世話をするために来ています」
婚姻の儀の後、顔合わせをしていたことをセラフィーナも確認している。あの場所に見知らぬ顔はなかったはずだ。
「んー?」
となると、どこで紛れ込んだ?
「まぁ、魔族の中には俺が魔王であることに不満を持っているのもいる。そいつらが手引きしていても驚きはない」
「んー」
セラフィーナが唸っていると、エドヴァルドが口を開いた。
「先ほどから主語が抜けているような気がするのですが、セラフィーナさまに危害を加えたとする人物というのは」
「想像どおりだ」
ルードヴィグはレンナントとエドヴァルドを見据えて、はっきりと口にした。
「セラフィーナの母親だ」
「もし、新たに雇い入れたのなら、一番にセラフィーナさまにご報告しています」
「まぁ、そうだよな」
それでは、どこで紛れ込んだのか。
「あれは、魔族ではなかった?」
「断言は出来ないが、魔族である可能性は低い」
「となると──」
とそこで、セラフィーナは一つ、疑問に思うことがあったので聞くことにした。
「エドヴァルドとレンナントはどうやってここに来たの?」
セラフィーナはルードヴィグに魔法で連れられてやって来た。
それ以外にどうやってここに来られるのか、深く考えたことがなかった。
「移動魔法で連れてこられました」
「ん」
森の屋敷は分かりにくい場所にあるとはいえ、歩いて到達できる場所だ。特定の業者の出入り、屋敷で働く者の出入りもある。
屋敷で働いている者は住み込みだが、長期休暇などで屋敷を離れることもある。
とはいえ、狭い屋敷内だし、閉じられた世界だ。見知らぬ顔が紛れ込むのは難しい。
「……三人は」
「もちろん、セラフィーナさまのお世話をするために来ています」
婚姻の儀の後、顔合わせをしていたことをセラフィーナも確認している。あの場所に見知らぬ顔はなかったはずだ。
「んー?」
となると、どこで紛れ込んだ?
「まぁ、魔族の中には俺が魔王であることに不満を持っているのもいる。そいつらが手引きしていても驚きはない」
「んー」
セラフィーナが唸っていると、エドヴァルドが口を開いた。
「先ほどから主語が抜けているような気がするのですが、セラフィーナさまに危害を加えたとする人物というのは」
「想像どおりだ」
ルードヴィグはレンナントとエドヴァルドを見据えて、はっきりと口にした。
「セラフィーナの母親だ」