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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第19章 【第十九話】独り占め
ルードヴィグの言うとおりではあるのだが、セラフィーナは二人に危険なことをさせることに乗り気ではない。
「他に適任者がいない。俺たちは人手不足だ」
「魔族を使えばいいだろう」
「おまえたちは、俺たちを信用するのか?」
「…………」
「その無言が答えだろう。別にこちらが危険を犯したくないと言っているわけではない。これが最適解だという結論が出たからだ」
セラフィーナが使える手駒は少ない。そしてその手駒を動かすということはセラフィーナの周りが手薄になるのと同義でもある。
そこはルードヴィグも分かっているが、このまま守りに入ればその分、後手に回るのも分かっている。
「セラフィーナの身の回りの世話をしているという三人は」
「セラフィーナさまのお部屋で……今は魔王の部屋の隣ですね、そこにだれか一人が必ず待機しています」
「魔族の護衛をつけよう。他に従者は?」
「料理人のシーラは常に調理場にいます」
「そちらにも護衛をつけよう」
他にも数人いたが、魔王城には連れてきておらず、森の屋敷に待機しているという。
「……そちらは悩ましいな。常に見張ることはできないが、巡回ルートに入れよう」
方向性が決まれば、後はさくさくと決まった。
ルードヴィグは必要な書類を用意して、記入していく。警備は一刻を争うものでもあるから、最優先で処理をしてもらうようにした。
「他に適任者がいない。俺たちは人手不足だ」
「魔族を使えばいいだろう」
「おまえたちは、俺たちを信用するのか?」
「…………」
「その無言が答えだろう。別にこちらが危険を犯したくないと言っているわけではない。これが最適解だという結論が出たからだ」
セラフィーナが使える手駒は少ない。そしてその手駒を動かすということはセラフィーナの周りが手薄になるのと同義でもある。
そこはルードヴィグも分かっているが、このまま守りに入ればその分、後手に回るのも分かっている。
「セラフィーナの身の回りの世話をしているという三人は」
「セラフィーナさまのお部屋で……今は魔王の部屋の隣ですね、そこにだれか一人が必ず待機しています」
「魔族の護衛をつけよう。他に従者は?」
「料理人のシーラは常に調理場にいます」
「そちらにも護衛をつけよう」
他にも数人いたが、魔王城には連れてきておらず、森の屋敷に待機しているという。
「……そちらは悩ましいな。常に見張ることはできないが、巡回ルートに入れよう」
方向性が決まれば、後はさくさくと決まった。
ルードヴィグは必要な書類を用意して、記入していく。警備は一刻を争うものでもあるから、最優先で処理をしてもらうようにした。