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瀬音とボクとよしみくん
第12章 病室で○

そうだ、なんて言えば。
瀬音くんは怒っているのか、目を合わせようはせずにそっぽを向いてる。
ん?
なんで、怒ってるんだろ。
そして、なんで、正直にいえないんだろう。
「実は、前に、初めて女装したとき、偶然会っちゃって……」
「それで……?」
「それで?」
「なにもなかったのか?」
「なにも?」
「だから……そのあとは」
「な、ないよ、なにも」
「ほんとか?」
「う、うん」
キスされた、なんて言えない。
「有貴は、おまえのこと知ってるのか?」
「知らないよ。マリアちゃんのいとこの女の子、純ちゃんってことになってる」
「ふ~ん」
瀬音くんは納得してくれたのか、機嫌を直しててくれたみたいだった。
瀬音くんは怒っているのか、目を合わせようはせずにそっぽを向いてる。
ん?
なんで、怒ってるんだろ。
そして、なんで、正直にいえないんだろう。
「実は、前に、初めて女装したとき、偶然会っちゃって……」
「それで……?」
「それで?」
「なにもなかったのか?」
「なにも?」
「だから……そのあとは」
「な、ないよ、なにも」
「ほんとか?」
「う、うん」
キスされた、なんて言えない。
「有貴は、おまえのこと知ってるのか?」
「知らないよ。マリアちゃんのいとこの女の子、純ちゃんってことになってる」
「ふ~ん」
瀬音くんは納得してくれたのか、機嫌を直しててくれたみたいだった。

