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瀬音とボクとよしみくん
第15章 おわり
「お、瀬音! ちょうどいいところに」
瀬音くんが足を止めて、ボクらの方を見る。
瀬音くんと目があったような気がした。
でも、その目は、いつもの目つきではなく、冷たい。
「なに?」
「お前、純と付き合ってるって、本当かよ。マジウケるよ。クックッ」
……俺の彼女に手を出すなよ……
瀬音くんの言葉を思い出す。
「は? なにそれ」
「いや、だから、純とキスしてたって噂が……」
「お前ら、そんな噂信じてんの?」
「いや、だって……」
「そんな奴しらねぇよ。話したこともねぇ」
瀬音くんは、そっけなく、不良たちをあしらう。
からかったはずなのに、瀬音くんに軽くあしらわれ、逆に恥ずかしそうだった。
「はっ、そうだよな。いや、信じてねぇよ。まったく、だ、誰だよ、変な噂を流した奴は」
瀬音くんは、不良たちの言い訳なんか聞かず、さっさと歩いて行ってしまう。
遠巻きに見ていた同級生たちの目を気にしてか、不良グループもそそくさと、ボクを置いていってしまう。
確かに、瀬音くんとは学校ではほとんど話さなかった。
秘密の仲だったから。
だからか、この一件以来、噂はあっという間に消えていった。
かわって、瀬音くんが、マリアちゃんと付き合ってるという噂が広がっていった。
でも、それは噂じゃなかった。
瀬音くんが足を止めて、ボクらの方を見る。
瀬音くんと目があったような気がした。
でも、その目は、いつもの目つきではなく、冷たい。
「なに?」
「お前、純と付き合ってるって、本当かよ。マジウケるよ。クックッ」
……俺の彼女に手を出すなよ……
瀬音くんの言葉を思い出す。
「は? なにそれ」
「いや、だから、純とキスしてたって噂が……」
「お前ら、そんな噂信じてんの?」
「いや、だって……」
「そんな奴しらねぇよ。話したこともねぇ」
瀬音くんは、そっけなく、不良たちをあしらう。
からかったはずなのに、瀬音くんに軽くあしらわれ、逆に恥ずかしそうだった。
「はっ、そうだよな。いや、信じてねぇよ。まったく、だ、誰だよ、変な噂を流した奴は」
瀬音くんは、不良たちの言い訳なんか聞かず、さっさと歩いて行ってしまう。
遠巻きに見ていた同級生たちの目を気にしてか、不良グループもそそくさと、ボクを置いていってしまう。
確かに、瀬音くんとは学校ではほとんど話さなかった。
秘密の仲だったから。
だからか、この一件以来、噂はあっという間に消えていった。
かわって、瀬音くんが、マリアちゃんと付き合ってるという噂が広がっていった。
でも、それは噂じゃなかった。