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瀬音とボクとよしみくん
第20章 有貴くんの場合①○




だけど、奇跡の再会だった。


瀬音のお見舞いでまさか会えるなんて。


なのに、瀬音の彼女だったなんて。


くそっ。


なんとかならないのか。
ってか、本当に彼女か?


純ちゃんはびっくりしていたように見えたが。


実は、瀬音の妹だったとか、ありえないか?


次の日から、俺は病院のロビーで待ち伏せをすると、案の定、純ちゃんがお見舞いに来た。


バレないようにこっそりつけて、病室を覗く。


病室のドアには、なにやら札が。


……入らないで下さい?
体を拭いてます?


ほらっ、妹っぽいぞ。


ドアを静か~に開けると


ベッドの回りにはカーテンがひかれ全く見えない。


廊下には人がいて、覗いている姿は目立つ。


ドアをもう少しだけ開けて、スルリと身を病室に入れる。


体を拭いてる二人は気付いていないようだ。


「……もう、こんなにおちんちんが硬いよ……」


「……早く、我慢できない……」


は?


まさか
バカだろこいつら。
まさか、病室でエッチを?


小声だけど、それは明らかだ。


むしろ、小声が生々しい。


これ以上、聞いてらんねぇ。


もう、そんなところまで?


そんな、俺の純ちゃんが……


純潔じゃなかったのか。


あきらめるしかなかった。
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