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瀬音とボクとよしみくん
第22章 有貴くん③ プール
一ノ瀬とは、一度も同じクラスになったことがないから、性格は知らなかった。


稽古の時は、変な女装をするバカな奴だと思ったのに。


キャラちがくないか?


っていうか、髪は男子のわりに少し長いし、水着もセパレートだから女っぽく見えるぞ。
顔だって、あんな化粧をしないほうがよっぽど……


男子二人でプールだなんて、嫌々だったのに、なんかちょっとだけ、楽しみになってきてるかも。


「で、何をするんだっけ」


そもそも、俺と一ノ瀬がなんでプールに来たのか。


はじめはびっくりした。


……ねぇ、有貴くん、一緒にプールに行ってくれたりできないかな?」


は?
どういう意味だ?


でも、それが、一ノ瀬のお願いだった。


劇に出てもらうための交換条件。


一ノ瀬は、背が低く、女装が似合うかと声をかけたが、はじめは頑なに拒んだ。


女装なんか、絶対にしない、と。


他にも何人かあたったが、ことごとく断られ、諦めかけていたところ、交換条件で、逆に一ノ瀬から声をかけられた。


はじめは意味不明だった。


何が悲しくて、男とプールに行かなければならないのだ。


今度はこちらが断ったが、結局、一ノ瀬以外みつからなかった。


詳しく話を聞くと、どうやら、ゆくゆくは水泳部を作りたいらしい。


たしかに、うちには水泳部がなかった。
というよりプールがなかった。


そして、まずは同好会を一人で作ったらしい。
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