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瀬音とボクとよしみくん
第22章 有貴くん③ プール
そのあと、俺は、一ノ瀬に手取り足取り泳ぎ方を教えた。
まるで、スイミングスクールだな。
子どもに教えるようだ。
苦しみながらも、一生懸命頑張る姿が、いじらしくてかわいい。
いやいや、子どもっぽくてね。
親のような気分だ。
今までカナヅチだっただけあって、そう簡単にはいかないが、ビート板につかまりながらも一人で泳げるようになった。
泳げるように……
気付くと、一ノ瀬はビート板をつかんだまま動かない。
やばい、溺れてる。
俺は慌てて、一ノ瀬の元にいき、プールサイドに引き上げた。
一ノ瀬は気を失っている。
誰か……
誰か呼ばなくちゃ。
どうしよう、どうしよう。
俺はパニックになった。
こういう時は、どうするんだっけ。
マウストゥマウスだっけ?
俺は、一ノ瀬にマウストゥマウスをしようと口を近づけようとする……
すると、一ノ瀬は水を吐き出して、気がついたようだ。
「一ノ瀬、気がついたか」
「……ゴホッ、ゴホッ、ごめん、ボク、水、飲んじゃった……」
「よ、よかった。とりあえず、もう少し、休め」
「うん」
ホッとした。
まさか、溺れるなんて。
でも、よかった。
一ノ瀬はよっぽど疲れたのか、すぐに眠った。
まるで、スイミングスクールだな。
子どもに教えるようだ。
苦しみながらも、一生懸命頑張る姿が、いじらしくてかわいい。
いやいや、子どもっぽくてね。
親のような気分だ。
今までカナヅチだっただけあって、そう簡単にはいかないが、ビート板につかまりながらも一人で泳げるようになった。
泳げるように……
気付くと、一ノ瀬はビート板をつかんだまま動かない。
やばい、溺れてる。
俺は慌てて、一ノ瀬の元にいき、プールサイドに引き上げた。
一ノ瀬は気を失っている。
誰か……
誰か呼ばなくちゃ。
どうしよう、どうしよう。
俺はパニックになった。
こういう時は、どうするんだっけ。
マウストゥマウスだっけ?
俺は、一ノ瀬にマウストゥマウスをしようと口を近づけようとする……
すると、一ノ瀬は水を吐き出して、気がついたようだ。
「一ノ瀬、気がついたか」
「……ゴホッ、ゴホッ、ごめん、ボク、水、飲んじゃった……」
「よ、よかった。とりあえず、もう少し、休め」
「うん」
ホッとした。
まさか、溺れるなんて。
でも、よかった。
一ノ瀬はよっぽど疲れたのか、すぐに眠った。