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瀬音とボクとよしみくん
第27章 女子校潜入▽
「……それで、有貴くんとは水泳の練習はしてないのね?」


さすがに気まずいし。


しかし、だからといって、まさか本当に女子校で練習するなんて。


「ほ、本当に大丈夫?」


ありえないことに、ボクは、今、ゆかりちゃんの通っている女子校のプールの更衣室にいる。


「もしも、バレたら……」


「大丈夫よ、貸切だし、屋内プールだし、ちゃんと女の子に見えるし」


いやいや、そういうことじゃないんだけど。


前みたいに、女子用の水着を着て、しかも、水泳用のメイクまでしてもらった。


でも、さすがに女子校の中に潜入となると、緊張感は今までの比ではない。


休日とはいえ、たまたま、ここまでは誰にも会わなかったけど。


先に更衣室を出ると、後からゆかりちゃんも水着に着替えて出てきた。


ゆかりちゃんの水着姿を見てると、


「なによ、ジロジロ見て」


「あ、ごめん」


ゆかりちゃんは、あまり露出の多い服は着ないから。
なんだか珍しい。


さっそくプールに入ろうとすると、


「おいっ、なにをやっとるんだ!」


突如として大声で怒鳴られる。


えっ?


女子校には不釣り合いなダミ声。
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