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瀬音とボクとよしみくん
第27章 女子校潜入▽
「……うん、まぁ、ボクも最近知ったんだけど」
「知ってるのね? よかった。私、言いたくて言いたくてしょうがなかったんだから」
「ゆかりちゃんは知ってたんだ」
「うん、まぁね。マリアのことならなんでも」
「そうなんだ。さすがだね」
「まさか、あなたとマリアが……実の、姉弟だっただなんて」
「ボクもびっくりだった」
「双子っていうことよね」
「まぁ」
そう、本当にびっくり。
ボクとマリアは姉弟だった。
有貴くんには、いとこだなんて嘘をついたけど、まさかそれが、実は姉弟だったなんて。
マリアちゃんにある日呼ばれて、なんのことかとおもっていたら、その事実を明かされた。
とても信じられなかったけど、親にもその後に確認したから間違いない。
ボクとマリアはみなしごで施設育ちだったらしい。
そして、今の両親にそれぞれ引き取られた。
「ショックだった?」
ショック?
「う~ん、あんまり?」
「本当?」
それは強がりかもしれない。
今の家族と血が繋がっていない事実は、やっぱりショックだ。
でも、
「それより、本当にびっくりで」
マリアという新しい血の繋がりに、驚きと嬉しさが少しだけまさっていたのかもしれない。
マリアちゃんはいつから知っていたのだろうか。
「知ってるのね? よかった。私、言いたくて言いたくてしょうがなかったんだから」
「ゆかりちゃんは知ってたんだ」
「うん、まぁね。マリアのことならなんでも」
「そうなんだ。さすがだね」
「まさか、あなたとマリアが……実の、姉弟だっただなんて」
「ボクもびっくりだった」
「双子っていうことよね」
「まぁ」
そう、本当にびっくり。
ボクとマリアは姉弟だった。
有貴くんには、いとこだなんて嘘をついたけど、まさかそれが、実は姉弟だったなんて。
マリアちゃんにある日呼ばれて、なんのことかとおもっていたら、その事実を明かされた。
とても信じられなかったけど、親にもその後に確認したから間違いない。
ボクとマリアはみなしごで施設育ちだったらしい。
そして、今の両親にそれぞれ引き取られた。
「ショックだった?」
ショック?
「う~ん、あんまり?」
「本当?」
それは強がりかもしれない。
今の家族と血が繋がっていない事実は、やっぱりショックだ。
でも、
「それより、本当にびっくりで」
マリアという新しい血の繋がりに、驚きと嬉しさが少しだけまさっていたのかもしれない。
マリアちゃんはいつから知っていたのだろうか。