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瀬音とボクとよしみくん
第27章 女子校潜入▽
ううん、


「振り向いてくれなくも」


「たとえ、会えなくても?」


「うん。それでも……ゆかりちゃんだって、マリアちゃんがいるでしょ」


「わからない。私……」


「わからない?」


ゆかりちゃんの手がようやく止まる。


はぁ……あやうく、どうでもよくなるところだった。


ゆかりちゃんは、抱きついてきた。


「純のこと、好きかも」


「え? 嘘でしょ? マリアちゃんの代わりとして?」


「ううん、代わりじゃない、純が好きなの。ダメ? 私じゃダメ?」


ゆかりちゃんはいつの間にか泣いていた。


さっきまでは、平然としていたのに。
いつもはボクに強気なゆかりちゃんが泣いているなんて。


ボクにしがみつくその姿は愛おしく思えた。


「私、いつの間にか、純のこと、好きになってたみたい。ずっと男とはしゃべることもできなかったのに。純とならしゃべれた。私、変われたの。だから、純となら……」


「それは、違うよ。ボクなんかじゃ……きっと、ボクがマリアの弟だとわかったから、変に意識しただけじゃないかな」


「違う、違う、そんなことない」


ゆかりちゃんはボクから少し離れて、真っ直ぐに僕の目を見た。


「純のことが好きなの……」


ゆかりちゃんの目からは涙がボロボロと零れていた。


嘘や冗談じゃないことはわかっている。


だから、ボクも、真剣に答える。


「ごめん。ボクは瀬音くんのことが好きだから」


「うん、知ってる。知ってて言った。ごめん」


ゆかりちゃんはくるりと背を向ける。


「あーあ、もったいないな。この私が告白するなんて二度とないのに」


「うん」


「裸をみせたのも、あなただけなんだからね」


「うん、ごめんね。でも、瀬音くんに会う前に裏切れないから」
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