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瀬音とボクとよしみくん
第30章 有貴くん⑥ 失恋
そして、期待どおりなのか、瀬音があっという間に50mを泳ぎきってしまう。


県内トップというか、もしかしたら全国レベルなのかもしれない。


おいおい、そんな記録をこんな所で出すか?


その泳ぎを一目見たかったからか、特に女子たちの歓声が鳴り響く。


勝てるわけねぇだろ。


前は、瀬音と俺の差は少しだったのに。


最後に戦ったのいつだったのか思い出す。


学校代表を決める時だったかな。


あの時は、タッチの差で負けた。


そして瀬音が学校代表になったはずなのに、どんだけ間抜けなのか、瀬音は階段から落ちたらしく、俺が代表に。


あぁ、くそっ。
いやなことまで思い出した。


俺が棚ぼた的に出た大会で、散々な結果だったのは絶対に瀬音のせいだ。


俺が必死で練習しているってのに、あいつは……


そうだよ、あの時、すでに俺は負けていたんだよな。


水泳だけじゃなくて、純との関係も……


ってか、あいつらエッチしてたんだよな、くそっ、くそっ。


瀬音に殴られたことを思い出す。


いや、なんで俺殴られなきゃいけねぇの?


今さらムカついてきた……


瀬音がゴールして歓声がやんでも、会場にはバシャバシャと静かな音が鳴り響く。


純がただ一人、泳いでいた。
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