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瀬音とボクとよしみくん
第30章 有貴くん⑥ 失恋
「ううん、ごめん。好き」
「え……」
「瀬音くんのこと、好き。だから、ごめんね。有貴くんにも迷惑かけて」
「迷惑?」
「無理矢理、水泳部に入ってもらって、しかも教えてもらったのに」
「いや、そんなのは別にいいけど、まさか、水泳部作ったのって……瀬音のためか?」
「うん、ごめんね」
くそっ
うすうす、そうかとは思っていたけど。
キスなんてできるわけがない。
純の頑張りをずっと見てきたんだから。
完璧に負けた。
俺は、精一杯我慢して、最後にハグをして別れた。
「ありがとう……がんばれよ」
耳もとで囁いた。
今までの純の頑張りが走馬灯ように思い出される。
瀬音の奴、知ってるのか、純の思い。
あぁ、俺もやっぱ出ればよかったかな。
……純はゆっくりとゆっくりと、プールをただ一人、泳いでいる。
「え……」
「瀬音くんのこと、好き。だから、ごめんね。有貴くんにも迷惑かけて」
「迷惑?」
「無理矢理、水泳部に入ってもらって、しかも教えてもらったのに」
「いや、そんなのは別にいいけど、まさか、水泳部作ったのって……瀬音のためか?」
「うん、ごめんね」
くそっ
うすうす、そうかとは思っていたけど。
キスなんてできるわけがない。
純の頑張りをずっと見てきたんだから。
完璧に負けた。
俺は、精一杯我慢して、最後にハグをして別れた。
「ありがとう……がんばれよ」
耳もとで囁いた。
今までの純の頑張りが走馬灯ように思い出される。
瀬音の奴、知ってるのか、純の思い。
あぁ、俺もやっぱ出ればよかったかな。
……純はゆっくりとゆっくりと、プールをただ一人、泳いでいる。