この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
瀬音とボクとよしみくん
第30章 有貴くん⑥ 失恋
会場はやがてざわつきはじめ、周りではクスクスと笑い声が聞こえる。


「何あの泳ぎ、笑える」


「ダサっ、よくあんなレベルで泳げるよね」


くそっ
おまえらに純の頑張りがわかってたまるか。


純が今まで、どんな想いでやってきたか……


頑張れ、純。


頑張れ


頑張れ


「じゅーんっ、がんばれっっえ!!」


俺は何故か、勢いあまって立ち上がり、純に声援を送っていた。


会場が静まり返る。


会場中の視線が今度は俺に集中する。


やばっ


俺は、なんで声援なんか。


慌てて座り直すが


いや、別に恥ずかしくなんかない。


「頑張れーっ、あと、少しだ」


もう一度声援を送る。


瀬音は、プールの端、ゴールの所でただ立っていた。


そんな瀬音が、こちらに視線を送り、一瞬目が合う。


瀬音は何も言わず、ただ純の泳ぎを眺めている。


何も言わずとも、トップ選手の瀬音が何故だか、ただ待っている。
それだけで、純を後押ししている。


こっちは恥ずかしい思いをしたってのに。
/461ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ