この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瀬音とボクとよしみくん
第32章 麻里亜の仮面
「……なんて言ったの? ごめん、聞き取れなかった」
「駆け落ちだよ、駆け落ち。やっぱり驚いた?」
聞き間違いじゃ、ない?
「な、な、な、なんで?」
「……結婚、しよう」
「け、け、け、結婚?」
ボクの頭の処理能力では追いつかず、パンクしてしまいそうだよ。
これは一体どういう?
だって、ボクたちは、たしか卒業式のフォークダンス以来の再会なんだよね。
だったら、こんな展開は絶対ありえないわけで……
「さぁ、早く、電車に」
ぅえ?
瀬音くんは返事も聞かずにボクの手を引き、駅の中へと。
「もう、君とは絶対に離れないから……」
瀬音くんはボクの手を握って、ずっと甘い言葉をかけてくれる。
本当なら、嬉しいけど……
でも、それはたぶんボクに対してではない。
「麻里亜、これから一生、君を守っていくからね」
やっぱり……
「駆け落ちだよ、駆け落ち。やっぱり驚いた?」
聞き間違いじゃ、ない?
「な、な、な、なんで?」
「……結婚、しよう」
「け、け、け、結婚?」
ボクの頭の処理能力では追いつかず、パンクしてしまいそうだよ。
これは一体どういう?
だって、ボクたちは、たしか卒業式のフォークダンス以来の再会なんだよね。
だったら、こんな展開は絶対ありえないわけで……
「さぁ、早く、電車に」
ぅえ?
瀬音くんは返事も聞かずにボクの手を引き、駅の中へと。
「もう、君とは絶対に離れないから……」
瀬音くんはボクの手を握って、ずっと甘い言葉をかけてくれる。
本当なら、嬉しいけど……
でも、それはたぶんボクに対してではない。
「麻里亜、これから一生、君を守っていくからね」
やっぱり……