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瀬音とボクとよしみくん
第32章 麻里亜の仮面
瀬音くんは、ボクのことをマリアだと思ってる。
だから、バレないようになんとか会話をあわせる。
マリアのフリをする。
まさか、瀬音くんが本当にボクのことをマリアだと思うなんて。
瀬音くんを本当に騙せるなんて思わなかった。
マリアになれるように必死で女装メイクを頑張ったからかな。
本当にそっくりに変身した。
でも、ということは……そっか、やっぱり二人は本当につき合っていたんだ。
噂は本当だった。
しかも
駆け落ち?
結婚?
だなんて……
駆け落ちって、いつの時代の話?
まさか、そこまでいってたなんて、さすがにショックだよ。
本当のマリアと駅で待ち合わせをしていたんだね。
ごめんね、本当のマリアちゃん。
ボクはマリアを演じきる。
絶対にバレてはいけない。
「ちょっと、トイレ……」
「うん、前で待ってるよ」
え、ついてこられても困る。
だって、女子トイレに入るわけにもいかないから。
でも、多目的トイレが開いていたからなんとかバレずにすんだ。
その後もヒヤヒヤの連続。
いつ、バレるかわからない。
だったら、その前に。
「ねぇ……瀬音くん、あ、あたし、行ってみたいところがあるんだ」
「どこ?」
電車はちょうどボクの希望の駅に止まった。
遊園地前駅。
目の前には、遊園地が。
だから、バレないようになんとか会話をあわせる。
マリアのフリをする。
まさか、瀬音くんが本当にボクのことをマリアだと思うなんて。
瀬音くんを本当に騙せるなんて思わなかった。
マリアになれるように必死で女装メイクを頑張ったからかな。
本当にそっくりに変身した。
でも、ということは……そっか、やっぱり二人は本当につき合っていたんだ。
噂は本当だった。
しかも
駆け落ち?
結婚?
だなんて……
駆け落ちって、いつの時代の話?
まさか、そこまでいってたなんて、さすがにショックだよ。
本当のマリアと駅で待ち合わせをしていたんだね。
ごめんね、本当のマリアちゃん。
ボクはマリアを演じきる。
絶対にバレてはいけない。
「ちょっと、トイレ……」
「うん、前で待ってるよ」
え、ついてこられても困る。
だって、女子トイレに入るわけにもいかないから。
でも、多目的トイレが開いていたからなんとかバレずにすんだ。
その後もヒヤヒヤの連続。
いつ、バレるかわからない。
だったら、その前に。
「ねぇ……瀬音くん、あ、あたし、行ってみたいところがあるんだ」
「どこ?」
電車はちょうどボクの希望の駅に止まった。
遊園地前駅。
目の前には、遊園地が。