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瀬音とボクとよしみくん
第5章 初恋のヨシミちゃん▽
ヨシミちゃんは、髪の毛はツインテールで、うっすらとお化粧もしている。
まるでお人形さんみたいだった。
服もヒラヒラで、ドレスのようにも見える。


だから、そんなはずはないのに、どことなく良実くんに似ていて、一度、そう思うと、ますますそう思えてくる。


声としゃべり方なんかはそっくり。


「え? もしかして、良実くん?」


「くん、じゃないよ、ちゃんでしょ!」


ヨシミちゃんは口を尖らせて、不機嫌そうに怒った。


「ごめんごめん。でも、良実くんに似てたから」


「誰? 良実くんって?」


「ボクの友達で」


「そんなに似てるの」


「うん、まるで、良実くんが女の子になったみたいで」


「もう、本当にエッチだね」


ヨシミちゃんは意地悪そうに笑う。
その表情はやっぱり似ている。


「え?」


ボクは、ヨシミちゃんの言ってる意味がわからなかった。


エッチ?
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