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瀬音とボクとよしみくん
第39章 よしみくん
きっと、あの様子じゃ、瀬音くんは誘ってもダメだろうな。
そんなことを思っていたある日。
大学の構内を歩いていたら……
ボクはみつける。
それは一瞬だった。
あれ、あの人……
追いかけようとしたけど、見失ってしまう。
大学は学祭の準備なのか何故か人がいつもより多かった。
慌てているボクは、今度は瀬音くんをみつける。
「あ、瀬音くん、さっき、見たの……」
「あ? 何を?」
「……よ、よ、よし……」
「落ち着けって。なんだって?」