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瀬音とボクとよしみくん
第8章 夜這い○






はっと、して、目が覚める。


えっ、夢??


夢か……
あんなに気持ちよかったのに。
残念な思いがわき上がり、さっきまでの興奮が嘘みたいだ。


はじめてのキス……


めちゃくちゃ美少女の……


ん?
いや
純?
だったんだよな?


夢だからか、なぜか疑問には思わなかったが、なんで純が女の子になって、いまごろオレの部屋にくるんだ?
ありえないだろ。
ありえるわけがない。


だって……


でも、かわいかったな……
女の子の純。


いやいやいや、これは夢。
夢だから。
……でも、心の底では、純とキスしたいと……思ってる?
のか?


いや、ずっと会えなかったから……
だから純が女の子になって、夢になったんだ。
そうだ、そうに違いない。


キスの感触を思い出す。
夢とは思えないほど、艶めかしく、気持ちよかった。


でも、キスをするなんて。
あぁ、恥ずかしくなってきた。


そりゃ、いつも、おちんちんをしごきあってたさ、でも、それは、あくまで、そう、気持ちよくなる遊びで……


本気で、好きなわけじゃ……


……純の顔、しぐさ、照れ笑い、甘えた声が、頭から離れない。


それに、おちんちんを純のお尻に……
何を考えてんだオレは。
非常識だろ。


ん?


ぬいぐるみ?


布団の上には何故かぬいぐるみが。


なんでこんな所にぬいぐるみがあるんだ。
拾ってよく見る。


いや、これって……
UFO キャッチャー?……
ゲームセンターの……


……純


もしかしたら、純の落とし物、だったのかな?


なんて


もったいなかった……
覚めないで欲しかった。


純とは


もう、遊ぶことはできないのに……






……二度と






〈おわり〉
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