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瀬音とボクとよしみくん
第11章 ゆかりちゃんの性教育▽
「ほらっ、こうすると……ね、かわいい」
鏡の中のボクは、どんどんかわいくなっていく。
「ねぇ、ところで、純くんって良実くんと仲良かったよね?」
「え? うん」
化粧をしながら、唐突に良実くんの話に。
「急に転校しちゃったよね。さびしくない?」
「……うん」
「何か聞いてない?」
「え? 何かって?」
「最後に話とか、連絡とってないの?」
「……え……れんらく?」
「とってないの?」
「おかしい?」
「ううん、ただ聞いただけ、気にしないで」
ゆかりちゃんはそう言って、それ以上は何も言わず、化粧を続けた。
良実くん……
ボクだって、ずっと気にしていた。
ずっとずっと。
やっぱり、何も言わずに転校しちゃうなんて、おかしいよね。
ショックだし、寂しいよ。
瀬音くんにも一度聞いたことあるけど、そっけなかったから、それ以来良実くんの話題は避けている。
「……と、こんな感じかな?」
久しぶりに見る、女の子。
鏡の中だけの女の子。
ゆかりちゃんから、服と、カツラも借りて、あっという間に女装の完成。
自分なのに、その美少女に、ドキドキする。
「ゆかりちゃん、化粧が本当にうまいね」
「でしょ。カツラもあげるからね」
「前も思ったんだけど、なんでカツラまで持ってるの」
「私、コスプレが趣味なの」
「そうなの?」
意外でびっくり。
「この服は?」
「かわいいでしょ」
かわいいけど、前にも見た、マリアちゃんの服では?
「私の服だから。マリアとおそろいなの」
おそろい?
本当にゆかりちゃんはマリアが好きなんだ。
鏡の中のボクは、どんどんかわいくなっていく。
「ねぇ、ところで、純くんって良実くんと仲良かったよね?」
「え? うん」
化粧をしながら、唐突に良実くんの話に。
「急に転校しちゃったよね。さびしくない?」
「……うん」
「何か聞いてない?」
「え? 何かって?」
「最後に話とか、連絡とってないの?」
「……え……れんらく?」
「とってないの?」
「おかしい?」
「ううん、ただ聞いただけ、気にしないで」
ゆかりちゃんはそう言って、それ以上は何も言わず、化粧を続けた。
良実くん……
ボクだって、ずっと気にしていた。
ずっとずっと。
やっぱり、何も言わずに転校しちゃうなんて、おかしいよね。
ショックだし、寂しいよ。
瀬音くんにも一度聞いたことあるけど、そっけなかったから、それ以来良実くんの話題は避けている。
「……と、こんな感じかな?」
久しぶりに見る、女の子。
鏡の中だけの女の子。
ゆかりちゃんから、服と、カツラも借りて、あっという間に女装の完成。
自分なのに、その美少女に、ドキドキする。
「ゆかりちゃん、化粧が本当にうまいね」
「でしょ。カツラもあげるからね」
「前も思ったんだけど、なんでカツラまで持ってるの」
「私、コスプレが趣味なの」
「そうなの?」
意外でびっくり。
「この服は?」
「かわいいでしょ」
かわいいけど、前にも見た、マリアちゃんの服では?
「私の服だから。マリアとおそろいなの」
おそろい?
本当にゆかりちゃんはマリアが好きなんだ。