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イケメンエリートの欠点
第3章 水の中での戯れ
「俺をこんなに好きにさせておきながら、玲那はいつまでそんなくだらない質問をしてくるの」

熱い想いをぶつけてくる賢哉を、玲那は曖昧な笑みでかわす。

「私って、賢哉みたいに仕事してお給料稼いでいるわけじゃない。夕飯作って毎晩、賢哉の帰りを待ってるだけの主婦で。そんな女、確かに平凡で面白みに欠けるんじゃないかって思った。だとしたら、いつ空気みたいな存在になってもおかしくないなって。賢哉を疑ってるんじゃなくて、私が自分の魅力のなさに気付いて焦ったの。昼間は余裕ある態度とったけど、萌々香達に言われた事、夜になって急に心配になっちゃったー」
ーだからあんな、賢哉にあたるような言葉。

玲那は淡々と告げた。
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