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第3章 水の中での戯れ

「玲那、ちゃんとやってるかな」

誰もいない空間で、賢哉は独言《どくげん》する。

『ちゃんとする』と言いながらちゃんとしてない場合もあるので、完全に気は抜けない。

毎回口うるさく言って煙たがられたくはないので、知らない振りをする時もある。

でもやっぱり彼女には綺麗でいて欲しいから、大抵はやんわりと指摘する。

そして、代わりにやってあげるか、手伝ってあげるかの流れとなる。