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第4章 幸せに揺れる日々

「賢哉。私の言う事、本当に理解してくれてる？」

「してるしてる」

「適当に返事してる！」

「玲那に対して適当な事なんてしないよ。約束だっていつもちゃんと守ろうとしてる。ただ、玲那の可愛さについ惑わされちゃうだけで。…でも、来週からは心を鬼にして、買わないようにするから」

『心を鬼にする』なんて、いちいち大袈裟だった。

大袈裟過ぎて、かえって怪しい。

また衝動的に何かを買ってしまうんじゃー繰り返されてきた過去が、玲那を簡単には信じさせない。

玲那は、重い重い溜め息を吐いた。