この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イケメンエリートの欠点
第4章 幸せに揺れる日々

「俺がごみ捨てに行くだけで駆け回る噂ってなに?すっごく怖いんだけど。…あ、いつも家の事は玲那に任せっきりで、たまーにごみ捨てに現れるだけの俺を非難する類の…?」
瞬く間に広まる主婦の噂話ほど恐ろしいものはないと理解している賢哉は、無意識に襟を正す。
だが、妻の口から聞かされたのは、実に拍子抜けするものだった。
「違う。その逆。『冨樫さんちの賢哉さん、昨日もごみ捨てしてたわよ』『優しい旦那さんで、玲那さんは幸せ者よねー』って、私が皆からひたすら羨ましがられる図が出来上がるの」
「いやいや。望加子さんの旦那さんも、星宮《ほしみや》さんちの旦那さんだって、俺たまに収集場所で顔合わすよ?玲那だって時々会わない?俺以上にやってるひとは沢山いるって」
当たり前の事をしてるだけなのに、何故か注目の的になってしまうらしい自分が、賢哉には全く理解出来ない。
瞬く間に広まる主婦の噂話ほど恐ろしいものはないと理解している賢哉は、無意識に襟を正す。
だが、妻の口から聞かされたのは、実に拍子抜けするものだった。
「違う。その逆。『冨樫さんちの賢哉さん、昨日もごみ捨てしてたわよ』『優しい旦那さんで、玲那さんは幸せ者よねー』って、私が皆からひたすら羨ましがられる図が出来上がるの」
「いやいや。望加子さんの旦那さんも、星宮《ほしみや》さんちの旦那さんだって、俺たまに収集場所で顔合わすよ?玲那だって時々会わない?俺以上にやってるひとは沢山いるって」
当たり前の事をしてるだけなのに、何故か注目の的になってしまうらしい自分が、賢哉には全く理解出来ない。

