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イケメンエリートの欠点
第5章 かけ離れた幸福

「それのどこがのろけじゃないって言うね」
なかなか本格的な味に仕上がったエビチリだったが、緋音は微妙なそれで口を動かしている。
「まあまあ、緋音さん。玲那さんとこは、まだ新婚一年目だから」
「そうそう。夫婦仲が冷めつつある私達とは違うのよ。大目に見てあげないと」
「莢子さんと一緒にしないで下さいよ。うちは今年で結婚五年目だけど、まだ全然ラブラブなので」
「あら?先週お茶した時『最近してない』って嘆いてたのは、どこの誰だったかしら?」
莢子の何気ないひとことに、緋音は咽そうになり、慌ててウーロン茶を口にした。
苦しさからやっと解放された緋音は、恨めしそうな双眸を莢子に向ける。
なかなか本格的な味に仕上がったエビチリだったが、緋音は微妙なそれで口を動かしている。
「まあまあ、緋音さん。玲那さんとこは、まだ新婚一年目だから」
「そうそう。夫婦仲が冷めつつある私達とは違うのよ。大目に見てあげないと」
「莢子さんと一緒にしないで下さいよ。うちは今年で結婚五年目だけど、まだ全然ラブラブなので」
「あら?先週お茶した時『最近してない』って嘆いてたのは、どこの誰だったかしら?」
莢子の何気ないひとことに、緋音は咽そうになり、慌ててウーロン茶を口にした。
苦しさからやっと解放された緋音は、恨めしそうな双眸を莢子に向ける。

