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イケメンエリートの欠点
第5章 かけ離れた幸福

「いきなり振ってこないで下さいよ」
「でもこの間、緋音さんそう言ってたわよねえ?」
莢子が同意を求めれば、隣りの美苗は満面の笑みで肯定する。
「『二か月セックスしてない』って、緋音さん確かに言ってましたね。私、緋音さんかわいそうだなって思った記憶があるので、よく覚えてます」
「…美苗さん可愛い顔で、いつも的確に痛いとこ突いてくるわよね」
緋音は、ずきずきする胸を押さえた。
この辺りで知らないひとはいない老舗和菓子屋の若奥さまは、なかなか容赦ない意見を飛ばしてくる。
いつもにこにしてる笑顔の裏側の性格に気付いているのは、ほんのひと握りの人間だけだった。
「でもこの間、緋音さんそう言ってたわよねえ?」
莢子が同意を求めれば、隣りの美苗は満面の笑みで肯定する。
「『二か月セックスしてない』って、緋音さん確かに言ってましたね。私、緋音さんかわいそうだなって思った記憶があるので、よく覚えてます」
「…美苗さん可愛い顔で、いつも的確に痛いとこ突いてくるわよね」
緋音は、ずきずきする胸を押さえた。
この辺りで知らないひとはいない老舗和菓子屋の若奥さまは、なかなか容赦ない意見を飛ばしてくる。
いつもにこにしてる笑顔の裏側の性格に気付いているのは、ほんのひと握りの人間だけだった。

