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イケメンエリートの欠点
第2章 交差する妬みと思い出
『…けど、やっぱりどう見ても疲れているようで。どうにかして休ませてあげたいって思ったんだ。下心は抜きにして』
-本当だよ?

恐る恐るこちらを窺う賢哉の様子に、玲那の険しかった表情が徐々に変化を遂げてゆく。

雪解けの季節を迎えた春のように。

『どうしたら警戒しないで一緒のテーブルに座ってくれるかなって、ない知恵を必死に絞った。その結果が昨日のあれだったわけなんだけど…正直、かっこいい誘い方ではなかったよな』

恥ずかしそうな賢哉に、玲那はふるふると頭《かぶり》を振るしか出来ない。

そんな玲那の様子をどう捉えたのか、少しの間を置いて賢哉は続けた。
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