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イケメンエリートの欠点
第7章 波乱の予感
「大丈夫、ちょっと熱かっただけ。冷まして飲まなかったから」

「玲那は猫舌なんだから、気を付けないと。ほら、牛乳飲んで」

コーヒーと共に食卓に用意されていた冷たい牛乳を、甲斐甲斐しく勧められる。

言われるまま牛乳を口に含めば、舌先の痛みも徐々に引いてゆくようだった。

「平気そう?」

「ん。ありがと」

「良かった。酷かったら玲那とキス出来なくなっちゃうとこだった」

「もうっ。また賢哉は」

心から心配してくれている気持ちが根本にあっての、軽口だった。

ふざけてばかりとは思うものの、それが分かるだけに玲那も本気では怒らない。

ふたりで顔を見合わせ笑い、本格的に食事を開始した。
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