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第7章 波乱の予感

焼き立てのパン。

自家製のジャム。

豆を挽き、淹れたてのコーヒー。

絞り立てを産地から取り寄せている、牛乳とヨーグルト。

色とりどりのサラダは目にも鮮やかで、スクランブルエッグは絶妙な火加減だった。

添えられたベーコンは硬めに焼かれ、いつもと変わらない朝の食卓に賢哉は目を細める。

「相変わらず一流ホテルの朝食みたいだね、玲那」

「他のひとに聞かれたら笑われちゃうレベルだからやめて」

相変わらずの夫に玲那は気恥ずかしくなるが、彼はお構いなしで褒めちぎってくる。